なぜ、糖はよくないのか？

なぜ糖の摂りすぎは身体に良くないといわれるのか。

「終末糖化産物！！！！」

「最終兵器」的な強そうな名前ですね。

終末糖化産物とはタンパク質と糖が加熱されてできた物質のことをいいます。別名AGE(エージーイー)とも言われ、北京ダックの皮が茶色く輝いているのは、この糖化によるものです。

AGEは強い毒性を持っており、老化を早める原因物質とも言われ、血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、目に蓄積すると白内障の一因となり、身体のいろいろな場所で悪さをします。

AGEには体内で作られるものと、食品などによって体外から取り込むものがあります。

体内で作られるものはタンパク質と糖が体温により加熱されて作られます。

食品では、加熱調理(揚げる、焼く、炒める)した動物性脂肪食品、清涼飲料水、菓子類などに使われる人工甘味料があげられます。特に人工甘味料はブドウ糖の10倍の速さでAGEを作ると言われているので、摂取は極力控えた方がいいでしょう。

体内でできる AGE の量は「血糖値×持続時間」で表すことができます。

血糖値が高いほど、体の中で糖とタンパク質が結びついて多くの AGE が発生しますので、血糖値を上げないような食生活が大切です。

糖尿病の診断基準に用いられる「 HbA1c ヘモグロビンエーワンシー」は、赤血球のタンパク質であるヘモグロビンが糖化して、AGE に変化する一歩手前の中間糖化物質です。

糖尿病患者は、高血糖状態が続いているため AGE が大量に蓄積されています。

AGEを体内に溜めないためには、お腹いっぱい食べない(腹八分目)、規則正しい食生活、バランスの良い食事（まごわやさしい）、清涼飲料水、菓子類など砂糖を控える、適度な運動が大切です。

生活習慣を見直しAGE を体内に溜めない生活・減らす生活を送ることが大切です。

ま…豆類

ご…ごま

わ…わかめ(海藻類)

や…野菜

さ…魚

し…しいたけ(キノコ類)

い…いも類