自作　コロナウィルス対策の消毒剤　コスパも高いよ

新型コロナウィルスの対策　消毒剤

SARSの頃の情報をもとに紹介いたします。

コロナウィルスとは

SARSコロナウイルスはエンベロープを有するウイルスです。

エンベロープ(envelope)のあるウイルスとは、ウイルス粒子の一番外側にある膜のあるウイルスのことを言います。

この膜は脂質２重層に、糖タンパクが挿入された構造をとります。

消毒剤を作用させたとき、この膜のあるウイルスの方が膜のないウイルスよりも消毒剤で感染力がなくなりやすいと言われています。

重症急性呼吸器症候群（SARS）に対する消毒法

（参考　平成15年5月9日付厚生労働省通知「院内感染防止対策の徹底について」）

〇重症急性呼吸器症候群（SARS）の病原体と推定されている新型コロナウイルスは、重篤な症状を引き起こすことや、本ウイルスに関する詳細については未だ明らかにされていないことなどから、本ウイルスに対しては厳重な消毒を行っておく必要があります。

〇コロナウイルスは、上記の通りエンペロープと呼ばれる膜を有するウイルスで、

過酢酸（アセサイド^Rなど）

グルタラール（ステリスコープ^R、サイデックス^Rなど）

次亜塩素酸ナトリウム（ジアノック^R、ピューラックス^R、ミルトン^Rなど）

アルコール（消毒用エタノール、70v/v％イソプロパノール）

ポピドンヨード（イソジン^R、ネグミン^Rなど）

などが有効といわれています。

ここでは、ハイター（次亜塩素酸ナトリウム）を使用した消毒剤の作り方と使用方法を紹介いたします。

濃度ごとに使うところを変えますが、アルコールが手に入りにくくなっている現在、この消毒法は有効ではないでしょうか。

◇作り方◇

① 次亜塩素酸ナトリウム液の濃度調整方法

○塩素系漂白剤(通常５％濃度)；ハイター使用例

・水1リットルに対し、以下の量の消毒液を加える。

濃度０．５％の場合・・・1００ｍｌ

濃度０．１％の場合・・・2０ｍｌ

濃度０．０５％の場合・・・1０ｍｌ

・調整液は保存せず、その日に使い切る。

・原液は、冷暗所に保存、古いものは使用しない。

◇具体的使用方法◇

〇汚物 便、嘔吐物

事前に濃い部分をペーパータオル等で拭き取った後、０．５％次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオル等につけ拭き取る。ふき取れない場所は、散布する。

〇トイレ 洗面所 浴室 大・小便器 排水用レバー・トイレのノブ・水道の蛇口・浴槽

洗浄後、０．１％次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオル等につけ拭き取る。

ふき取れない場所は、散布する。

〇床、壁

※痰、血液、尿、 便などの付着がない限り必要はない。

０．０５％次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオル等につけ拭き取る。

ふき取れない場所は、散布する。

〇飛沫が付着した可能性のある場所、または汚物が付着した手で触れた場所

玄関・居間等のドアノブ・壁・電話機・携帯電話・パソコン・筆記用具等

０．０５％次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオル等につけ拭き取る。

腐食の可能性があるものは、次亜塩素酸消毒剤使用後、消毒用アルコールをペーパータオル等につけ拭

き取る。

ふき取れない場所は散布する。

〇便汚染のあるもの 寝衣 下着 シーツ 患者用 パンツ　おしめ

洗浄後、０．１％次亜塩素酸ナトリウム液に30分間浸漬してから洗濯

（消毒剤は、一度使ったものは再利用しない）

〇汚物と接触したものマスク、ペーパータオル

感染性廃棄物として処理

手指を流水と石鹸で洗浄後、ペーパータオルで拭いた後、消毒用アルコールで手指を消毒する。

寝具・布団・日光消毒または袋に入れ４日間程度放置。その他、消毒剤に浸漬できるもの。

洗浄後、０．１％次亜塩素酸ナトリウム液に30分間浸漬してから水洗い。

免疫不全宿主、高齢者を守る対策が必要になります。

新型コロナウイルス感染症の特徴の１つとして、高齢者における感染例の集積があり、小児における重症例が少ないことが特徴です。本邦においても、長期療養型施設における高齢者は、さまざまな基礎疾患を有しており、インフルエンザやノロウイルス、さらにはメタニューモウイルスに対する感受性が高いことが知られています。新型コロナウイルス感染症がこのような高齢者施設で流行しないように、細心の注意を払って対応する必要があります。インフルエンザにおいても高齢者や免疫不全患者において重症化がみられることは良く知られた事実です。新型コロナウイルス感染症患者では発熱がほぼ必発でみられており、それに加えて呼吸器症状が重要な徴候となります。発熱に加えて呼吸器症状がみられた患者に対しては、速やかに隔離対応を行うことが必要となります。また、高齢者においては二次性の細菌性肺炎の合併に注意する必要があります。