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子どもの足を育てる正しい靴選び

〜ファーストシューズから小学生までの徹底ガイド〜

 子どもの足はとても柔らかく繊細で、日々急速に成長しています。そのため、発育に合った靴選びが健康な足の形成において非常に重要な役割を果たします。

 しかしながら、靴選びを単なるファッションの一環と捉えてしまい、子どもの足に合わない靴を選んでしまう保護者も少なくありません。

 靴は“足を育てる道具”であり、将来の健康や運動能力にまで影響を与える大切なものです。
早稲田大学の吉村眞由美先生は、子どもの足を守るための「靴教育(シューエデュケーション®)」の重要性を提唱されています。

 このコラムでは、吉村先生のシューエデュケーション®を参考に、年齢別の靴選びのポイントや正しい履き方、サイズチェックの方法をご紹介します。

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【0~1歳頃】ファーストシューズ:歩きはじめの一歩を支える

赤ちゃんがよちよちと歩き始めたら、初めての靴=ファーストシューズの出番です。まだ不安定な足元を支えるために、以下のポイントを押さえましょう。

ポイント

  • つま先がゆったりしたデザイン:足指の動きを妨げない。
  • 軽くて屈曲性が高いソール:足裏の動きを邪魔しない。
  • かかとがしっかりしている:グラつかず、歩き方が安定する。
  • サイズチェック:つま先に6mm程度のゆとりがある。
  • サイズアップのタイミングつま先のゆとりが3mm以下になったら。

📝補足:室内では裸足や滑りにくい靴下で足裏の感覚を育て、外歩きでは靴を履いて歩く時間を少しずつ増やしていきましょう。

 

【1~3歳頃】セカンドシューズ:歩き方を覚える大事な時期

この時期の子どもは、歩く・走る・止まるなど、さまざまな動きを学びながら足がどんどん成長します。

ポイント

  • マジックテープなどでしっかり固定できるもの:脱げにくく安定感アップ。
  • サイズの見直しは2〜3ヶ月に1回:成長が早く、すぐサイズアウトします。
  • 柔らかすぎないソール:地面からの刺激を受け取りつつ、足を保護。
  • サイズチェック:中敷を外し、外した中敷の上に立って確認。つま先に7mm程度のゆとりがある。
  • サイズアップのタイミングつま先のゆとりが3~5mm以下になったら。

👟NG:おさがりの靴は避けましょう。前の子の足のクセが靴に残っていると、正しい歩行を妨げることもあります。

📝補足:「セカンドシューズ」とは単に2足目の靴ではなく、歩き方が発達してきたことで靴に求められる機能が変わるタイミングに選ぶ靴を指します。

 

【4~6歳頃】活動量が増える幼児期

この時期になると、ジャンプ・ダッシュ・方向転換など動きが一気に多様になります。足や靴への負担も大きくなります。

ポイント

  • かかとをしっかり包むヒールカウンター(芯)がある。
  • 靴底に適度な厚みがあり、滑りにくい。厚すぎるものはNG。
  • サイズチェック:中敷を外し、外した中敷の上に立って確認。つま先に9mm程度のゆとりがある。
  • サイズアップのタイミングつま先のゆとりが5mm以下になったら。

🏃‍♀️この時期は靴底のすり減り方もチェックしましょう。左右で違いがある場合は、歩き方や姿勢のクセが出てきているサインかもしれません。

 

【小学生】自立と運動が加速する時期

体育の授業や運動系の習い事が始まり、足を使う場面がぐっと増える時期です。成長期の骨や筋肉に負担をかけないように注意が必要です。

ポイント

  • 運動量に合った靴を選ぶ(普段用/運動用)
  • 自分で脱ぎ履きしやすく、しっかり固定できるタイプ
  • 成長に合わせて半年ごとにサイズチェック
  • サイズチェック:中敷を外し、外した中敷の上に立って確認。つま先に1cm弱程度のゆとりがある。
  • サイズアップのタイミングつま先のゆとりが5mm以下になったら。

 

💡吉村先生は、靴を「消耗品ではなく教育用品」として考えるべきだと提案されています。子どもが自分で靴を選び、履き、ケアする力を育てることも大切です。

💡子どもの足は成長が早く、0~1歳では3か月で5mm程度、2~6歳では6か月で5mm程度のスピードで足が大きくなると言われています。週末の靴を洗うタイミングなどにご家庭でこまめにお子様のサイズチェックをすることをおすすめします。

 

正しい履き方も大切!

いくら良い靴を選んでも、履き方が間違っていたら意味がありません。

『片側ベルト靴の正しい履き方 4ステップ法』(吉村式エルゴメソッド)

(1) 概要のご説明

この履き方は、

  1. 日本の子ども靴の主流である片側ベルトの運動靴の機能性を最も有効に引き出し、
  2. 足の快適性と安全性を高める新しい履き方で、人間工学に基づいた手つきと順序で構成されています。

イスや段差に座って、必ず両手を使って留め具を操作します。

 

(2) 具体的手順と留意点について

★右足の場合

  • ステップ1「足を入れる」

(左手でベルト1の先端を持ち、上に引き上げます。右手で靴のタン(ベロ)を持ち上げて履き口を大きく広げます。)

 

  • ステップ2「かかとをトントンする」

(足を入れて、かかとを地面にトントンと打ちつけ、足を靴の後端に揃えることでかかとを安定させます。

  • ステップ3「左右のベルトを強く引き寄せる」

(左手でベルト1(凹側・フワフワ)の根元をしっかりと握ります。
右手人差し指・中指でベルト2(凸側・チクチク)を、ベルト1の方向に引き寄せて強く押さえ込みます。)

 

  • ステップ4「ベルトを留める」

(④で握ったベルト1を、強くベルト2方向に引き、⑤の指を離さないように押さえ込んだまま、手首を回転させながらベルト2の上にしっかりと留めつけます。)

★左足の場合

上記を参考に、右足の逆手で行います。

https://yoshimuramayumi.com/concept.htmlから引用

 

この習慣を小さいうちから身につけることで、正しい足の発達と姿勢形成に大きな差が生まれます。

 

まとめ:靴は“第二の骨格” ~未来の足を育てるために~

 吉村眞由美先生の研究によれば、「靴は足の一部」であり、子どもの足を正しく発達させるには、靴選びと靴教育が欠かせないといいます。

 子どもの靴を選ぶときは「今のサイズ」ではなく、「未来の足を守る視点」で選んでみてください。そして、サイズや履き方のチェックを“家族の習慣”にしていきましょう。

 現代の生活において、子どもの靴は単なるファッションではなく、健康のために不可欠な道具です。たとえば、視力を補うメガネを選ぶとき、まず重視するのは“度数”であり、“デザイン”ではありません。それと同じように、靴もまずは機能性やサイズを重視するべきです。

靴が変われば、足が変わる。

足が変われば、姿勢が変わる。

そして未来が変わる。

足元から、子どもの健康と自信を育てていきましょう。


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